水にただよう 浮(う)き草(くさ)に
おなじさだめと 指(ゆび)をさす
言葉少なに 目をうるませて
俺(おれ)をみつめて うなづくおまえ
きめた きめた おまえとみちづれに
花の咲かない 浮草に
いつか 実のなる ときをまつ
寒い夜更()けは お酒を買って
たまのおごりと はしゃぐ姿に
根(ね)なし明日なし 浮草に
月のしずくの やどるころ
夢の中でも この手をもとめ
さぐりあてれば 小さな寝息(ねいき)