隣の部屋-柴田淳
風の向こうから聞こえてくる
懐かしいあの曲 あなたの歌声
気の向くまま彷徨い 辿り着いた 昔の二人 思い出のあの店
待ち合わせ いつも流れてた哀しいメロディー
口ずさんでいたあなたに逢いたくて
今日もまた来てしまいました
切ない音で時を刻む あなたにもらった小さな腕時計
今も尚 あなたに逢える日を 数えるように動いています
あの人のもとへ行ったまま 戻らなかったあの日からずっと
あなたを待ちくたびれ 時に流されて生きています
小さな部屋に響き渡る 寄り添いたくなる寂しい雨音
窓に叩きつける風の音 幸せ羨む私の泣き声
枯れた花を思いやるように
日のあたる場所へ置き換えていた
あなたを信じ抜く勇気は まだここにあります
いつかまた思いが届くと あなたの帰りをいつまで待ってる
未練がましい女も 一途な女になりたくて