真昼間は別の顔 - ペンタゴン
見送り際 青天井
厭気(いやけ)が差して目眩がした
枯れても叱って不摂生
もう少し、あともう少しでいいわ
「此処に居させて。」
積み上げた秩序に
見つからないようにキスをして
上手に強奪って感度
種を撒いて巣喰って狐の手袋(ジギタリス)
手妻みたいに連れて去ってよ
戻れない境界を越えた狭間 揺れている
愁眉は開けた女盛り
擦れ違う様に音聲を発して求めている
満たされない器と首筋に夢の迹だって
今更 曝露ちゃってもいい姿勢じゃない!
黄昏、街路樹
お帰りになるその前にくつ擦れ
恨むならば宿命
巡り逢えた
泡沫溶けて居なくなっちゃえば
往復した時間を戻して
何処まで行けど然りとて暗夜行路
「抱締めて。」
報われない、ほらご覧。
貴方がノンフィクション
だって今更 曝露ちゃって
もいい姿勢じゃない!
図らず 朝帰り
語るまじ此の煩い 知らずに
澄み切った空
「また青ね。」巡り逢えた