色街エレジー-10.8℃の世界線
ヤク中の彼氏が
借金残して死んだ夜
ボロボロの化粧で
あんたは笑ってた
世界の終わりみたいな
顔が見れるかなって
少しは期待してたんだけどさ
どうせ一発ヤりたいだけの優しさに
あんたはいつも騙されちゃってさ
「俺が一緒に居てやるよ」なんて
言えなくてさ俺不細工だから
夢を話して無邪気に笑った
あの頃の気持ち
どこに行っちまったんだろうな
あんたが嫌いな奴が居たら
俺が代わりに殴るからさ
あんたが歌えなかった歌を
俺が代わりに歌うからさ
だからどうか
そんなに悲しい顔で
笑わないでくれよ
あんたにもきっと
守りたいものがあって
我慢して生きてんのは
何となくわかるんだ
寄り添って暮らす事は
出来ないけど
どうか幸せで居て欲しいと願うよ
手首に付けた傷跡はきっと
感じたかったんだろ
それでも生きてるって事を
あんたを泣かせる奴が居たら
俺が代わりに殴るからさ
あんたの喉が潰れたのなら
俺が代わりに歌うからさ
「あたしなんて
居なくてもおんなじ」
あんたはそう言うけれど
あんたが居てくれて良かったって
俺だけは想うからさ
だからどうか
そんなに悲しい顔で
笑わないでくれよ
だからどうか
そんなに悲しい顔で
笑わないでくれよ