平和がきこえる - タグチハナ
目を閉じて見えた 夏の息吹
君はいつも悲しそう
水飛沫イメージして
現実の入り口にぼくら
裸足に刺さったガラスの破片
痛みなどとうにない
この空は繋がっているらしい
水平線 見えたのは
銃声は遥か遠くに
ヒーローは子供の夢に
ネオンで見えない星に
祈り眠る少女はひとり
これが 平和
誰もが夢見る永遠も
流されて砂になり
丸く旅を終えた空き瓶も
言葉さえ これ以上要らない
雨にふやけて泣いて
傷付いて生きてゆくこと
絶望の意味なんて
ぼくらは知らない
銃声は遥か遠くに
ヒーローは子供の夢に
ネオンで見えない星に
祈り眠る少女はひとり
破れた空の間に
隠れた光を君に
銃声は遥か遠くに
ヒーローは子供の夢に
それは平和 平和 平和