雲(くも)かき消(け)して 吹(ふ)き上(あ)がる排煙(はいえん)
空(そら)掴(つか)むよに 高(たか)く立(た)ちならぶ鉄(てつ)の木々(きぎ)
地(ち)を震(ふる)わせて 動(うご)き出(だ)す歯車(はぐるま)
ほら 聴(き)こえるよ 都市(まち)の呼吸(こきゅう)する音(おと)
セカイは 今日(きょう)もまた
ごちゃ混(ま)ぜのがらくた箱(はこ)かき回(まわ)し
僕(ぼく)のまだ知らない面(かお) 映(うつ)し出(だ)す
廻(まわ)り廻(まわ)る 幻燈機(げんとうき)のように
セカイは 夜(よる)のごと
眠(ねむ)りながらユメの螺子捲(ねじま)き取(と)って
スイショウレンズにきらり 写(うつ)し出(だ)す
廻(まわ)り廻(まわ)る 時代(とき)のフィルムつないで
セカイは また目醒(めざ)め
生(う)まれたての街並(まちな)みの銀幕(ぎんまく)に
ユメ視(み)たままの映画(えいが)を 投影(うつ)し出(だ)す
靴(くつ)を鳴(な)らし駆(か)け抜(ぬ)けよう
廻(まわ)り廻(まわ)る
石(いし)の畳(たた)
都市(まち)の景色(けしき)
煉瓦(れんが)の壁(かべ)
廻(まわ)り廻(まわ)る
空(そら)を渡(わた)る
季節(きせつ)の色(いろ)
鳥(とり)の翼(つばさ)
廻(まわ)り廻(まわ)る
薄荷(はっか)の風(かぜ)
セカイのユメ
髪(かみ)を揺(ゆ)らせ