一国沿いをひた走る
まるでいつかの旅人だな
近づくたびに遠ざかる 蜃気楼
誰にも知らせずに 鳴き疲れたカラス
飛べるはずの真新しい空も見あたらず
少しだけ笑った 君を見たような
そんな気がしたんだ
さぁ行こう 君の町へ
吹き抜けた風 味方につけて
ちぎれた夢の続き
またどこかでめぐり逢う為の約束をしよう
「ムラサキ色」
作詞∶岩沢厚治
作曲∶岩沢厚治
歌∶ゆず
低い雲のスキマにもぐり込んだ景色
ムラサキ色した空を見た
さっき出来たばかりの唄を口ずさみながら
やがて消えてゆく
ムラサキ色…嘘みたいだ
今自由に逆らって 突き動く悲しみよ
少しだけ黙って
さぁ行こう 君のもとへ
空高く 高く 舞い上がれ
まだ誰も知らない言葉
一つだけ持ってゆくよ
そして君に届けよう
【 おわり 】