ルルティア - 幻惑の風
ほのかに甘い霧に浮かぶ 朝の気配
薄墨色に 漂いながら
渦(うず)を巻(ま)く
何もかもを さらってゆこうと
風が強く吹いては
声をあげて 僕を追い越していく
二つの腕で
君を抱いてた時間の中で まだ僕は生きて
止まった世界で
幻を抱き締める
溶け出す想いも
失くした明日にまぎれて いつかは消えるのかな
まちがいじゃないと思っていた
君と僕のように
きつくきつく 目を閉じても 見えてしまう
君の形に切り取られた 僕の影
何もかもは さらえきれない
風は弱く震えて
もつれながら
僕にまとわりつく
このままひとりで 君と歩いた
やさしい記憶に埋もれながら
明けない空の下 幻と眠ってる
重ねた想いが 擦り切れるまで
吹き付ける風に 身体預け
息を詰(つ)めたまま うつろうまま
夢を見ているよ
二つの腕で 君を抱いてた時間の中で
まだ僕は生きて
止まった世界で 幻を抱き締める
溶け出す想いも
失くした明日にまぎれて いつかは消えるのかな
まちがいじゃないと思っていた
君と僕のように
このままひとりで 君と歩いた
やさしい記憶に埋もれながら
明けない空の下 幻と眠ってる
重ねた想いが 擦り切れるまで
吹き付ける風に 身体預け
息を詰(つ)めたまま うつろうまま
夢を見ているよ