さよならのかわりに記憶を消した - 植田真梨恵
詞:植田真梨恵 曲:植田真梨恵
暗闇にしゃぼん玉ひとつ
割れた消えた
時間なら短すぎただから
もともとそこにあったのかすら
わからない程きれいになった
「ねえお医者さん
もうどうしようもないの
事実は変わらず記憶に残って
証拠なんて無いわ
二人の跡なんて
この脳裏にこびりついてるだけ
こびりついてるだけ」
巻きもどる記憶の中
あの日の君に会った
君をさらって逃げたならば
忘れかけていたこと
ふっと蘇っては
ひとつずつ消えていった
ねえお医者さん
もうどうしようもないの
事実を飲み込むことが
出来なくてもう戻れなくても
この記憶だけは
残しておいて下さい
消さないで下さい
君と会った海君の話す声
君が書いた番号君にかけた電話
君と見た星座君が泣いたベッド
君が消した全て君を消した全て
君と出逢うことなど簡単だった
君と恋することなど簡単だった
君と生きてくことなど簡単だった
君と離れることとは簡単だった
君と離れることとは簡単だった
君の歌った歌君を呼んだ名前
君のオレンジの髪
君を飼ったコップ
君が雫した事
消えそうなやくそく
君を消した全て君は消えた全て
逢いにきてもう遠くへ