それぞれの夜 - 竹内まりや
テレビから流れてくる
遠い町のニュースに
しばらく帰れずにいた
故郷を懐かしむ
僕の住むこの都会にも
新しい季節が 寂しさを癒すように
ゆっくり近づいてる
日本中のそれぞれの
人たちにとって今日が
どんな一日だったのか
想いをめぐらす夜
疲れきったそのからだ
休め眠るその前に
何かひとつだけでも
嬉しい出来事探し出して
笑顔で終わろうよ
喜びと悲しみ乗せ
時の汽車は走るよ
振り返るその景色を
「人生」と呼ぶのさ
どこかで今日も泣いている
誰かのこと知るたび
暖かいベッドがあるだけで
幸せすぎる気持ち
明かりすべて消えたあと
深い闇が包んでも
胸の中の灯火までは
いつまでも消さないで
未来を照らそうよ
光る月に見守られ
君の愛に励まされ
明日という日生きる力を
それぞれの夜の果て
僕らは見つけようよ
それぞれの夜の果て
僕らは見つけようよ