抗う水には 行く手は遠い
崩れる水には 岸は遠い
どんなに傷つき汚れても
人はまだ傷つく
痛まない人など あるだろうか
歌え雨よ 笑え雨よ
救いのない人の 愚かさを
歌え雨よ 笑え雨よ
限りのない 人の哀しさを
呼びかける呼びかける
問いかけは町にあふれても
振り向けば振り向けば
吹きすさぶ風ばかり
荒野の中 誰の声も聞かぬ一日
荒野の中 誰の声も聞かぬ一生
誰からも傷つけられず
身を守るため傷つけた
歌え雨よ 笑え雨よ
救いのない人の 愚かさを
歌え雨よ 笑え雨よ
限りのない 人の哀しさを
ただ流され行く木の葉に
綴られた名前を
傷つき汚れても 人はまだ傷つく
痛まない人などあるだろうか
見えるだろう
心の中には淋しさの手紙が
宛名を書きかけてあふれている
歌え雨よ 笑え雨よ
救いのない人の 愚かさを
歌え雨よ 笑え雨よ
限りのない 人の哀しさを
歌え雨よ 笑え雨よ
救いのない人の 愚かさを
ただ流され行く木の葉に
綴られた名前を