陰陽座 - 野衾忍法帖
作詞∶瞬火
作曲∶瞬火
小人(しょうじん)なら 語るに落ちる
大人(たいじん)とて 猿の筆が滑る
行き摩(ず)りの 皆様(みなさま)
物見笠(ものみがさ) 素見騒(すけんぞめ)きか
偶人(ぐうじん)なら 騙(かた)るに堕ちる
厭人(えんじん)とて 恋(こ)うること忘らぬ
行き摩りの 皆様は
物見笠(ものみがさ) 素見騒(すけんぞめ)きか
知らぬを 只 貶(おとし)め
見えぬを 只 推(お)し遣(や)る
吐いた唾(つばき) 飲まねば解(わか)らぬ
御座(おざ)なりを 已(や)めて
奇(くし)ぶ 火を灯す
疑(うたぐ)りを 込めて
怪士(あやかし)を愛(め)でる
知らぬを 只 貶(おとし)め
見えぬを 只 推(お)し遣(や)る
知らぬを 只 知らせて
見えぬを 只 見遣(みや)りて
要らぬを 只 聴(ゆる)して
食えぬを 只 往(い)なして
刮(こそ)ぎ見れば ひらりと野衾(むささび)