「雲の遥か」
作詞∶熊谷育美
歌∶熊谷育美
田んぼを見渡して
故郷と思い合わせた
電車に揺られながら
窓越しに記憶を辿る
あの頃は夢に溢れて
一本道しかなかったけれど
あの頃に夢見た今は
うまくいかないことだらけで
もしも弱音を吐いたなら
昔のように叱ってほしい
負けるな、と 負けるな、と
強く抱きしめて受け止めて
涙を流すのは
哀しい時だけじゃないと
教えてくれた日が
惨めなほど懐かしくて
今 僕は夢に迷って
二手に分かれる道の前で
拳をぎゅっと握りしめるけど
逃げたいです 挫けそうです
もしも弱音を聴いたなら
昔のように笑ってほしい
何も言わず 何も言わず
優しい顔で味方して
明日に向かう途中
故郷の風 頬なでた
坂道をのぼって
雲の遥か あなたが見えた