「再生」-熊谷育美
どれくらいの時を
どんな思いで立っていたのだろう
思い返せば 巻き戻せば
既に始まってた物語
目の前から片付けて
そんな整理を し続けてきたの
駆け巡るのはチカラの無さ
歪んだひずみ 今を飛び越えて
どこへだって行けるような
そんな夢を見た
歩いていけるのは私自身
迷ったはずの道
後戻りはしないって決めたから
どれくらいの傷に
何を刻んで生きてきたのだろう
忘れはしないの
繋がる明日への扉の鍵を手に入れるため
足りないものを集めて
心の斜面に埋め込んできたの
挫けるのは私の弱さ
満たない願い 今を蹴飛ばして
辿り着ける回り道なら
遠くたっていい だから
走って行けるのも 私自身
打たれ躓いても
待ち受けてる向かい風に立って
進むから