「Collar」
VALSHE
小さな路地に捨てられていた
名も無い君に首輪を付けた
他の誰かに奪われぬように
僕だけの君にして
切って繋いだ記憶
忘れたくない想いを消して
せめて離れる前に
愛した証(ホシ)を君に刻ませて
抱きしめて震わせて 飼い馴らして
愛しても苦しめて 哀しい顔させた
手放してあげるから もう涙流さないで
“君を愛してる”
「怯えるだけの、幼いだけの、
何も知らない子供に見えた?
君の言葉は不器用だけど
許された気がするよ」
飢えて痺れた心は
与えるだけじゃ空っぽのまま
声が遠くなる程
愛した証(ホシ)は今も鮮やかで
理由も無く触れるなら蝕むだけ
矛盾には背を向けて
解らないフリしてた
最後なんて思わせない
いつもの様な言葉でいい
短く満たして
傷つけて慰めて 「泣かないで」と
想うのに願えない バカみたいな弱さも
抱きしめて震わせて 飼い慣らして
愛してる だからこそ離れる事決めた
手放してあげるから もう涙流さないで
“君を愛してた”