さかさまのまち-Split BoB
この街の外れに大きな鐘の塔が建っていた
王様の言いつけで
うるさい位鳴らすそれが僕に課せられた仕事
近い内にやってくるだろう
足りないな 足りないな
足りないな 燃料が ああ
失敗は許されない 完璧を装って
そこからだ
魔法なんて使えやしないから
だけど言ってしまえば他を当たってくれ
必ず誰かが犠牲にならなくちゃ
塔から見降ろした そこはまるで天国のよう
祈りを捧げられていた
神様に選ばれてしまったんだ
平和に暮らしていたい危険な事は避けてきた
静かに時を過ごす
「過去に戻りたい」それが街の風習になっていた
そして朝日が昇る
だけど君が少しでも長く笑えるなら
無駄なんかじゃないとそういう意味だろう
他の人からしたら神様の様に見えるんだろう
仕方ないな 弱虫達は
瞬きの苦しさに 耐えてやるんだ
足りないな 足りないな
足りないな 人材が ああ
だけど言ってしまえば他を当たってくれ
必ず誰かが犠牲にならなくちゃ
塔から見降ろした君はどうして泣いているの?
僕が身を投げる その意味とは?
考える間もなく さかさまのまち