銀の指輪 - 石原裕次郎
作词:萩原四朗 作曲:曽根幸明
一夜泊りの
なごりには
なつかしすぎる
あの娘を知った港町
放さない離れないと
首を抱いて泣いた手に--
窃っと残してきた銀の指輪よ
霧にかくれて
目がしらを
拭くほどうぶな
波止場の蝶じゃないけれど
マドロスも人の子なら
いつか来ると二年ごし--
帯にはさんで寝る銀の指輪よ
旅のつばめと浮藻草
逢わなきゃそれで
別れも知らず済んだのを
いつか来る
吃度(きっと)来ると
あつい酒を呷(あお)るのに--
なんで黙っている銀の指輪よ