「『LUNA』arrange ver.」
作詞:六浦館
作曲.編曲:MANYO
歌:霜月はるか
揺(ゆ)れる花(はな)を見(み)つめていた
過去(かこ)と欲望(よくぼう)の狭間(はざま)で
渇(かわ)いた声(こえ) 眠(ねむ)たげな意識(いしき)の中(なか)
いつかは沈(しず)んでゆくの
問(と)いかける言葉(ことば) 繰(く)り返(かえ)しても
輝(かがや)ける星々(ほしぼし)の欠片(かけら) 舞(ま)って
永遠(とわ)に彷徨(さまよ)う
夢(ゆめ)みた 誰(だれ)よりも強(つよ)く
遠(とお)く重(かさ)なる宙(そら)の果(は)て
抱(だ)きとめて 動(うご)かなくなっても
やがて満(み)ちた月(つき)は ふたり 包(つつ)んで
降(ふ)りかかる 灰色(はいいろ)の砂(すな)
埋(う)もれゆく 冥(くら)き街(まち)さえ
飛(と)べない羽根(はね) 歩(ある)けない靴(くつ)のように
真紅(しんく)の焔(えん) 深(ふか)く深(ふか)く闇(やみ)に染(そ)まる
「ワタシは此処(ここ)にいるよ…」
誰(だれ)かが叫(よ)んでいる声(こえ) 月(つき)が欠(か)ける
「このまま連(つ)れ去(さ)って」
堕(お)ちてゆくのは──
蹲(うずくま)り背(せ)を向(む)けた躯体(からだ)に
そそぐ光(ひかり) 刹那(せつな)に孤独(こどく)を忘(わす)れさせるの
感(かん)じていた 誰(だれ)よりも強(つよ)く
その瞬間(しゅんかん) 目醒(めざ)めを知(し)る
塞(ふさ)いでいた 世界(せかい)を切(き)り裂(さ)いて
涙(なみだ)流(なが)す瞳(ひとみ)に 飛(と)び込(こ)んだ
夢(ゆめ)みた 誰(だれ)よりも強(つよ)く
遠(とお)く重(かさ)なる宙(そら)の果(は)て
抱(だ)きとめて 動(うご)かなくなっても
やがて消(き)えた月(つき)は ふたり 溶(と)かして
終わり