日溜まりの檻 - 霜月遥
詞:日山尚曲:霜月はるか,MANYO
夜明けの無き常闇の国
静寂から零れた灯が
照らした日溜まりの記憶
傷だらけのからだをなぞる
引き裂いてもこころは動く
瓦礫を這う無数の死が
苦痛を追い続けていた
ただ懺悔を求めながら
偽りの君は嘲った
壊れた振り子の向こうは
愛しき過去に咲く花さえ
朽ちるだけの世界だと
聖なる鐘が響く度に
扉は閉ざされていく
まるで呪いのよう
絶たれた途で振り仰いだ
視界を支配した雨
それは狂気への慟哭
穢れの無きリプアラの丘
裏切られた夢幻の城
凍れる日溜まりの檻に
何故再び還りついた
偽りの時を刻んで望んだ
未来をすり替え
愛しき人もその願いも
失くすだけの世界なら
女神を侵す剣を染めた
誰かが閉ざしたゆめを
此処で終わらせよう
哀しき過去を抱いたまま
新たに手に入れたのは
禁に囚われたにんぎょう
希望が全て堕ちた夜に
何処かで生まれた命
罪の証のよう
滅びたまちに崩れながら
それでも蘇るのは
今も繰り返す君との憧憬