Medley - 山口百恵
あなたに女の子の一番
大切なものをあげるわ
小さな胸の奥にしまった
大切なものをあげるわ
愛する人に 捧げるため
守ってきたのよ
汚れてもいい 泣いてもいい
愛は尊いわ
誰でも一度だけ 経験するのよ
誘惑の甘い罠
恐くない 恐くない
あなたとだったら 何でも出来る
離れない 離れない
あなたとだったら 何処でも行ける
稲妻みたいな 赤いひらめき
私の躰をかけめぐる
生まれて初めて 人を愛して
私の心は乱れそう
今こそ私は 変ってゆくわ
カラを脱ぎ捨てる
惜しくない 惜しくない
あなたが望めば 何でも捨てる
あなたから許された 口紅の色は
からたちの花よりも 薄い匂いです
くちづけもかわさない 清らかな恋は
人からは不自然に 見えるのでしょうか
いつでもあなたが悲しい時は
私もどこかで泣いてます
恋する気持に疑いなんて
はいれる隙間(すきま)はありません
あなたなら仲のいい 友達にさえも
微笑んで紹介が 出来る私です
運命を信じますか
そしてそれに従いますか
私は 私は
あなたに従います
白い鳥が仲良く
水をあびています
悪い人は訪ねて来ない
名も知らぬ湖
向こう岸をめがけて
石を投げたあなた
波の渦が広がるように
私の心も乱れます
もしかしたらあなたに対して
好意以上の気持を抱いてます
そしてそれはふたりにとっては
危険なことかも知れません
ひとつだけ教えて下さい
倖せになれるでしょうか
喧嘩して 泣きながら
あなたと別れて 帰る道
夕暮れの 街の中
私は迷子に なりそうよ
女の子の 胸の中
なんにも分かって くれないの
知らない誰かが 声かける
恐いわ 恐いわ 恐いわ
こんな時こそ あなたに居てほしい
あなたが望むなら
私何をされてもいいわ
いけない娘だと
噂されてもいい
恋した時に 躰の隅で
別の私が 眼を覚ますの
大きな胸に 抱きとめられて
きれいな泪 こぼすのよ
側に居れば 側に居れば
誰も恐くない
あなたが望むなら
私何をされてもいいわ
いけない娘だと
噂されてもいい
陽に焼けた あなたの胸に
眼を閉じてもたれてみたい
潮風が 鼻をくすぐる
訳もなく 泣き出す私
あなたにすべてを見せるのは
ちょっぴり恐くて恥ずかしい
私が私でなくなるの
くちびるを やさしく噛んで
めざめてくる としごろよ