いとしいひと-√5
夢中で追いかけた
いまでもまだ…
君だけを見つめて
生きられたら…
机に飾った写真立ての二人がひどく
色褪せて映った
何気ないことが当たり前だった頃の
日々(とき)が戻ればいいのに
君はいつも 僕のために
“やさしいひと”で居ようとしたよね
ほつれていく左の糸は
絡むばかりで
夢中で追いかけた
いまでもまだ君に会いたい
綻びで傷んだ心だけが置き去りのまま
君だけを見つめて
生きていけばラクになれたの?
浮かんでは消えてく答えをまだ探してる
いまならわかるよ
君という存在がすべて“愛しさ”だったと
僕はいつも 君のために
“つよいひと”で居ようとしたんだ
平気だったわけじゃないこと
伝えたかった
はじまりと終わりが
映画のように決まってるなら
もっと上手く泣いて上手く笑う
それでいいのに
一面の感情(おもい)を
描くように塗りつぶせたら
何もかも忘れていけるような気がしてた
流れてく時間の中で二人
笑いあっても
穏やかに過ぎていく記憶はただ綺麗なままで
二人がそれぞれの未来選ぶ時が来たって
笑いながら言うよ
「君のことを忘れない」