鏡月
作詞:森由里子
作曲:Jin Nakamura
編曲:Jin Nakamura
歌:Rin’
Edit by TING
空(そら)に十六夜(いざよふ)月(つき)
たおやかに栄枯(えいこ) 見(み)つめてゐる
人(ひと)の世(よ)を 古(いにしへ)より
映(うつ)して曇(くも)らぬ 鏡(かがみ)の月(つき)
形(かたち)あるもの
全(すべ)てがうたかた
形(かたち)のない魂(たましい)だけ
時(とき)の舟(ふね)に乗(の)る
あゝ 生(い)きるが一夜(ひとよ)の夢(ゆめ)ならば
今(いま) 果(は)てなき想(おも)ひを咲(さ)かせませう
やがて下弦(かげん)の月(つき)
物思(ものおも)ふ如(ごと)く
身(み)を細(ほそ)める
幾千(いくせん)の 人(ひと)の嘆(なげ)き
腕(かいな)に抱(いだ)いた 女神(めがみ)のやうに
満(み)ちて欠(か)けると さやかに見(み)えても
月(つき)はまろし
御簾(みす)の中(なか)に隠(かく)れてゐるだけ
あゝ 宴(うたげ)は消(き)えても とこしへに
空(そら)に新(あら)たな月(つき)
たおやかに白(しろ)く 生(う)まれ出(い)づる
現しよ(うつしよ)を 映(うつ)す如(ごと)く
光(ひかり)は輪廻(りんね)し 鏡(かがみ)の月(つき)