ノンフィクション - 前川紘毅
コンビニの前
しゃがみこんで
クラクションみたいな
声で笑ってる
通り過ぎる人たちは
目を向けて目が合って
目を反らすんだ
最近なんかパッとしなくて
フィクションみたいな
明日を願ってる
つまずいてもなかなか
起き上がれなくなってきた
人を悪く言うことで
勝ち上がってくことが
許されたこの島で
願い事が叶うなら
僕はなんて言うだろう
辛いとき人に頼って
諦めたすぐにダメって
そうやっていくつもの
未来を消していくんだ
泣きたけりゃ泣くだけ泣いて
泣き疲れ溜め息ついて
そこに見えた景色が
ノンフィクション
透明なガラス玉で
イリュージョンみたいに
占ってみても
無駄遣いかはたまた
おだてられてさよならだ
暗い夜にちょっとだけ
空を見上げて
そこに星が流れたとして
願い事が叶うなら
僕はなんて言うだろう
ヤバいとき1人焦って
周りすら見えなくなって
そうやっていくつもの
自分を消していくんだ
泣きたけりゃ泣くだけ泣いて
泣き疲れ溜め息ついて
そこに見えた景色が
ノンフィクション
誰だって道に迷って
そこにある荷物担いで
ゆらりゆらめきながら
答えを探しているんだ
少しずつ闇を晴らして
口がほら上に上がって
背伸びばっかしてたら
見落とすものばかりさ
そこに見えた景色が
ノンフィクション