愛してたはずなのに - 清木場俊介
一人きりの部屋で
ただうつむいたまんまで
世界の果てみたいだ
明かりもつけずに
戻れない時だけを
指折りいくつも数えて
君と過ごした日々の
標を捨ててゆく
ため息ばかり色濃くなる
思い出は薄れて消えてく
喜びの陽がまだ昇らないなら
いっそ涙に溺れたい…
愛してたはずの胸の痛みが
歯がゆさに色を変えてく
抱きしめた数だけ寂しくなるのに
まだ君を、心は抱いてる。
眠れずに描いた
君への思いも今更
届きはしないと知って
懲りずに描くよ
変わらない形で
例えば君を愛せれば
君の探した暮らし
二人で見られたの?
乾く心がひび割れてく
触れる度ウソを重ねてく
次の出会いが生まれたとしたって
また面影重ねてゆく
愛してたはずの君の姿が
滲んでゆき見えなくなる
確かめてた愛の約束でさえも
守れずに…心は泣いてる
愛してたはずの胸の痛みが
歯がゆさに色を変えてく
抱きしめた数だけ寂しくなるのに
まだ君を、心は抱いてる。