赤が沈む - 秦基博
仆の中の闇は
歪んだ口元に渗んでしまっている
焦げ付いたような匂いで
仮面の里侧から颜色うかがう
暗い光などありはしないの
cry油彩の太阳がグラつく
狂った様に赤が沈む
追いかけても
追いかけても
仆はただ愿っている
燃えるような空よ
何も残さず
焼き尽くしてよ
仆が持ってないもの
それを谁も彼も
持ち合わせている
彼女を知ったせいさ
ジュンスイとソウゾウを
失くしてしまったのは
不快 汚い言叶淀んでいる
深い 底なし沼に溺れていく
泣いた様に仆は笑う
何か言いかけても
言いかけても
すべてが嘘のようで
口を噤むんだ
それなのに
また明日を待っている
狂った様に赤が沈む
追いかけても
追いかけても
仆もまた 歪んでるんだ
泣いた様に仆は笑う
何か言いかけても
言いかけても
そして ただ愿っている
燃えるような空よ
仆も残さず
焼き尽くしてよ