海辺のスケッチ-秦基博
色取り取りのパラソルが
色彩缤纷的遮阳伞
まばらに 遠く 咲いている
在远方零星盛放
防波堤が区切る空には
防波堤将天空一分为二
冷めた水色が広がる
冰冷的淡蓝色无尽蔓延
そよ風に紛れ 孤独が
掺杂在清风里的孤独
さも 親しげに 忍び寄る
悄然间向我袭来
波間に揺れる太陽は
摇曳在海浪间的太阳
この手に 決して掴めなくて
我的手始终都抓不到
夏が終わってゆく
这个夏天也快要结束了
君に 打ち明けられないままで
依旧未能向你坦白心意
友達だと言い聞かせて
劝告自己我们只是朋友
壊れないように 距離を守っている
保持着距离不破坏这份关系
泡のように 期待なんて
如泡沫般短暂的期待
浮かんでは すぐに はじける
浮现在脑海而后消散不见
燃え尽きてしまえば花火は
燃烧殆尽的焰火
砂の中に埋もれ眠る
终会掩埋在细沙里陷入沉睡
あの日 彼を見つめていた
不经意间回想起那一天
その横顔を 思い出す
细细凝视他的你的侧脸
絵葉書のような景色さえ
就连如明信片般的景色
翳むほどに 美しくて
徒留朦胧美
夏の日差しの中 惑う
困惑在夏日的照射下
心 悟られぬように
我的心似乎还未能醒悟
黙り込んで 瞼閉じても
哪怕沉默不语闭上眼睛
君の残像は消せなかった
也抹不去你留下的残影
夏が終わってゆく どこか
这个夏天也快要结束了
変わること 拒んでいる
始终拒绝着什么即将改变
断ち切れない この想いに
无法彻底斩断的这份情丝
縛られたままで 次の季節へ
依然束缚着我 前往下一个季节