乙女失格。 - 南波志帆
作詞:土岐麻子 作曲:末光篤
切りすぎた前髪
裏切った天気予報
すれ違った電話
待ちくたびれた返信
動き出した交差点に
混じるけれど 心止まったまま
夢はあるけど
こんな小さな今日さえ
上手く生きられない
愛もあるけど
なんだか笑えないの
きっと私、乙女失格。
物分かりがいいのは
たぶんどこかひとごとで
決まった正解の
なかで生きるのは
弱さ
これを「挫折」と呼ぶのなら
少しかっこいいわ
…泣けてくるわ
夢はあるけど
こんな小さな今日さえ
上手く生きられない
愛もあるけど
どうして笑えないの
目下、私、乙女失格。
東京の風が
濡れたつけまつ毛
はがして落ちてゆく
息をころせば鼓動の奥で
叫ぶ声が聴こえてくる
「どうする?
きみはもうあきらめるの?」
変わらない
夢はあるけど いまは
なんだかちょっと
上手く生きられない
でもね これも大事な私の日々
そうよ、私、乙女失格。
切り過ぎた前髪
雨に降られた週末
剥がれかけのネイル
誰かの人生論
答えのない毎日
きみの声忘れそう
動き出した交差点
いま走り抜けてゆく