Snow Wind-南里侑香
白い季節が今 あなたにあつくなる
前髪がゆれて のぞく口元
たかなる胸は どこまでも脈をうつ
あの子と笑う あなた遠くなるの
ひとつの影 追いかけてみても
この手の中 雪のように溶ける
きっといつかは 風になびくその髪を
かきあげて微笑んで私に
白い雲はそっと 紅ににじんで
初めてあなたを 感じたあの日
たかなる鼓動 ひたすらに波をうつ
届きそうもない 近くにいるあなた
ふたつの影 長くのびてゆき
手と手がふと つながってみえた
きっとあの日に あと少しの勇気持てば
あなたは振り向いていたかしら
夜風に涙がおちるのは 悲しさじゃない
強さのためのプロセス
ひとつの影 追いかけてゆくわ
まだあなたは 振り向かなくても
夢見てる ゆれる時の中
雪もやがて ほんのり色づく
となりにいたい 髪をかきあげるあなた
私見つけ微笑んでくれるの