冷たい月明りの下
白い兎も迎えに来なくて
まだら模様のアスファルト
一匹の蝶が 凍え死んだ
そっと髪をなでた
呪縛のような悪意 囁かれて
もう何も聞こえないよ
救いの神の声 それすら届かない
穢れた血が 子宮を溶かす
百合の花が揺れてる
無垢な子供のような 夢を求めて
愛を求め焼け落ちれば
真っ白で綺麗な灰になれるの
教えてよ
くすぶる雨空を見上げ
太陽が要らないことに気付いた
注射器入りの白昼夢
茨の香り たちこめてた
声にならない声
今日は16歳の 誕生日で
もう何も逆らえずに
かぼそい腕に 醜い傷刻まれる
罪の重さ 無様な呼吸
百合の花が落ちてく
光無き盲目の 少女の性(さが)
ネオン仕掛けの神様に
美しさの代償を捧げる
おかしてよ
箱庭の楽園を求めていたおとぎばなし
鉄格子のケージでも 羽を気高く
穢れた血が 子宮を溶かす
百合の花が揺れてる
無垢な子供のような 夢を求めて
愛を求め 焼け落ちれば
真っ白で綺麗な 灰になれるの
罪の重さ 無様な呼吸
百合の花が落ちてく
光無き盲目の少女の性(さが)
ネオン仕掛けの神様に
美しさの代償を捧げる
真冬の蝶のように
どうか艶やかに