金魚掬い-Laqshe
閉じ込めた 黒い水面にかざして
上辺に注す 穢れ知らぬ瞳 名もなく
言葉だけの約束 一途に願い遂げる
白い肌と褪せた傷も
交わす時 浮かび上がる
泳ぎ回れ 浮世に酔え
流れて切れて 壊れるまで
籠に巡れ 金魚姫の夢
淡く(底へ) 溶けて(落ちて) 弾けた
馴れ初めの 煩わしさと快楽
泥のような 眠りの深さでは改悪
身体だけを拘束 恋しさを弄ぶ
解かれては繋ぎ合わせ
汀へと 先に果てる
踊り回れ 月夜に酔え
あらがう魚 溺れるまで
宵を照らせ ガラス球の星
紅い(脆い) 花火(涙) 散らして
宝珠のような響き 鳴り続けて
鉛白を振るい掛け 隠した感情
澱みの中へ
泳ぎ回れ 浮世に酔え
流れて切れて 壊れるまで
籠に巡れ 金魚姫の夢
掬い上げて
踊り回れ 月夜に酔え
救えぬ乙女 溺れるまで
宵を照らせ ガラス球の星
紅い(脆い) 命(涙) 散らして