夜が来れば
あなたを思い出して
朝になれば
また忘れて
そんなふうに
自分をごまかして
今日も元気に生きています
履き違えたあなたの言葉を
都合のいいように解釈していたよ
握り返されたその手を疑いもせず
初夏の気だるさに頭がやられて
甘い香りに心は焦らされて
虚しく思い返す行為が私を殺す
あなたがくれた 心が身体が
数えきれぬ程の初めてが
消せぬ日々が私を蝕んで
今日も元気に生きています
夜が来れば
あなたを思い出して
朝になればまた忘れて
そんなふうに
自分をごまかして
ごまかして あぁ
軋む心持て余す身体を
いつか誰か拾ってくれるの
もう涙は流れてこないから
今日も元気に生きています
よるがくればまた - kain