ぶらんこ乗り - 吉澤嘉代子
作詞:吉澤嘉代子作曲:吉澤嘉代子
やまなみが縁を赤らませて
夕日を抱いているころ 出掛けてゆくの
天鵞絨のどんちょうがあがれば
花火と銃声を合図に
サーカスがはじまるのでしょう
軋んだロープに身をゆだねて
小屋のとばりに波打つぶらんこの影
鳴り響くドラムロール音に
ふるえる肩を静めて
ぶらんこをしならせて
ぎゅっと手をひきよせた
手を繋いではまたはぐれて
繰りかえしめぐり逢う星回りなの
とこしえに続く ぶらんこ乗り
ちぎれそうになる手を握りなおす間に
振り子は遠ざかって消えた
名前を忘れたって形を変えて
ふたたび出逢うのでしょう
今は しばしのさらば
手を繋いではまたはぐれて
繰りかえしめぐり逢う星回りなの
三日月のぶらんこにゆられて
あと少し手を伸ばせば指先がふれそう
星屑のどんちょうがあがれば
花火と流星を合図に
サーカスがはじまるのでしょう