あの頃 見えてた
夢とか キミとか―
帰り道 石を蹴って
笑ってた ボクたちは
何もかも 前向きにと
起立 礼 守ってた
いつからか 傷だらけで
ボロボロの 仮面かぶって
捨てられた 空き缶は
知らんフリ 大人になってた
温室育ちで
欠落知らずの
与えられた世界じゃ分からない
教科書に広がる世界
あまりに空っぽで眩しくて
誰かさんは笑って指を差した
「可哀相ね」
遊ばずに勉強するし
忘れ物も一つもしない
だから褒めてよね
真面目なボク
等身大の愛でさ
帰り道 石を探して
ちょっとだけ 寄り道だ
何もかも 全部守った
ボク達は 怒られた
いつからか 嘘をついて
バレバレの 笑顔作って
捨てられた 童心は
踏みつける 大人になってた
先生は言った
常識大事と
みんな同じ顔してる訳だ
教科書に広がる世界
あまりに空っぽで悲しそう
誰かさんはこっそり耳打ちした
「それでいいの?」
帰ったら宿題するし
自由帳は公式塗れ
だから褒めてよね
真面目なボク
等身大の愛でさ
ねえ 先生教えて
本当の世界を
驚いた顔してる仮面
教科書に広がる世界
大人たちに都合がよくて
ボクは知ってる
それは全部違うよ
「答えてよ」
遊ばずに勉強したら
忘れちゃうの 大事な思い
世間体じゃないよ
真面目なボク
等身大の反抗
「本当の温もりをさ」