D - In 197666
暗闇 響く silence
深く深く身を沈めている
名も知らぬ我が身照らす
光を僅かに感じる
伸ばす手を引く者は無く
光を追う身侭に任せ
存在の証明を
八重に重ね
紅く染まっていく
美しきその名を呼ぶ声
遥か空 鳥と月
自らを問い確かめる
孤独の丘に立ち
自らを見失っていく
ここから視える景色は
あの頃と何も変わらなくて
切り崩しの迷路の様
黒く濁ってしまう
美しさも儚く散る
「まだ…未だ…」
涙を流して
存在の証明
薄命の回想録
紅く染まっていけ
花と咲くか 月と陰るのか
まだ 全てを掛けても
涙を枯らして