ERiCa - 花たん
張り付くのどの奥から
湧き上がる涙 噛み締めて
ただ歩いてゆくのは
誰だってそう 独りきり
見えない檻に背をもたれ
見上げた星のない空は
果てしなく遠くて
夜明けさえ飲み込んでしまった
傷付き汚れた翼
憎しみが閉ざした
鳥かご抱えて 何を目指し
何を信じ 生きればいいの
誰かここに来て
壊して ねえ連れ出してよ
囀ることが怖くなるほどに
牙を剥いて
心を強く縛り付けるの
私の孤独
白みゆく空の温度が
乾いた大地を濡らすように
空っぽの身体に響く声
ほら 耳すまして
孤独の痛みだけが
触れることの出来る
世界がある
鳥かごを閉ざしたのは
紛れもなく臆病に震える
この両手 Ah
開く扉から
大空へ さあ羽ばたくの
哀しみを知り
全てが愛に変わる
瞬間に輝き出す
誰かここに来て
今ならもう分かったよ
ひとりにひとつ
抱えた痛みを重ね合って
孤独に濡れて美しく咲く
私の幸福な愛