少女と箱の唄
作詞:立花慎之介
作曲:西岡和哉
編曲:西岡和哉
歌:ELEKITER ROUNDΦ
目を開けたら真白な世界 当たり目の自由の無い部屋
唯一少女が夢見たもの 遥か彼方の青い空
ベッドの上にこっそり立ち 届けと大きく背伸びした
微かな感触さえも無く 夢の遠さが身にしみた
涙拭った真っ白な世界 自由の欠片が覗く部屋
夢見た少女が見上げた空 ほんの少し許されるかな
ベッドの上に一つ置く 背丈ぐらい大きな箱
忘れかけた微笑みで 必死になってよじ登る
息をきらせた箱の上 前より大きく背伸びした
それでも足りない青い空 唇噛み締め見つめてた
ブライドだけ 姿だけ
あの頃の影に別れを告げて
また一つ 積み上げる
生きてる自分を受け入れて
小さくなった真っ白なベッド 居心地良かった空の部屋
数も忘れて積み上げて 無様に重なる箱の道
愛される事捨て去って 孤独の世界向き合って
自分を信じ登った少女 そんな君に僕は出会った
汗も拭かず箱を積み 前より早く積み上げた
まだまだ足りない青い空 君は少し目眩がした
決めたんだ 耐えたんだ
幾つもの痛み引き替えにして
何処までも 積み上げる
今ある自分を焚き付けて
雲を見下ろし君は倒れた
痛みのあまり顔を歪めて
白い世界の鳥が来て
手紙を一つ置いてった
僕に見せずに読む君は
「カルク絶望シタ」と呟いた
軽いも重いも無いのに……
手足の痛み押し殺し 積み上げ登り積み上げる
君の選んだ道だから 僕は代わってあげられない
気休めや 慰めて
解ったふりはしたくないから
痛みいつも 忘れるように
ずっと僕は唄を歌うよ
いつも一緒に 積み上げよう
君が蒼い空に届くまで
そして一緒に 登りきろう
僕が隣で歌い続けるから